有利区間のセット&リセットについて

前回の記事では、「有利区間の区分」について詳しく見ていきました。私の知り合いに、「有利区間がリセットされるとどうなるんですか?」と聞かれたことがあったので、今回の記事では、「有利区間のリセット」について詳しく見ていきたいと思います。
有利区間で管理している要素
「有利区間のリセット」について詳しく理解するためにも、「有利区間で管理している要素」をまずは知っておく必要があります。
「有利区間で管理している要素」を言い換えれば、「出玉管理要素」とも言えます。なお、「出玉管理要素」とは、パチスロのプログラム内において、出玉管理をするための情報を取り扱うRWM(リードライトメモリ)のことでもあります。
「出玉管理要素」を挙げるなら、
・設定値(1~6 など)
・遊技状態(0:通常、1:高確、2:超高 など)
・モード(0:通常、1:天国準備、2:天国 など)
・ATレベル(0:レベル1、1:レベル2、2:レベル3 など)
・AT残りゲーム数(0~65535 など)
・ATストック数(0~255 など)
・有利区間内ボーナス当せん回数(0~255 など)
・有利区間ゲーム数(0~1500)
・有利区間内獲得枚数(0~2400)
基本的に、上記の様な出玉情報を管理するためのRWMがパチスロのプログラム内に用意されています。
有利区間のリセットでクリアされる要素
有利区間がリセットされるタイミングは、「設定変更時」「非有利区間へ移行時」が主な契機となります。
この時にクリアされる「出玉管理要素(RWM)」としては、基本的に、「設定値」を除く全ての「出玉管理要素(RWM)」とも言えます。
※「設定値」は出玉を管理する根底にある要素で、かつ、設定変更を行わない限りは変更されない値でもあるので、基本的にはクリアされません。
なので、有利区間のリセットでは、出玉に関するほぼ全ての内容がクリアされることになります。ATゲーム数が大量に残っていようが、ATストック数が沢山残っていようが、ATの良い状態に滞在していようが、バッサリとクリアされることになります。
例としまして、バジリスク絆2には「区間内BCスルー回数管理RWM」があるかと思いますが、有利区間がリセットされた場合は、この「区間内BCスルー回数管理RWM」もクリアされることになります。
これが要因で、データカウンタ上での見た目BC8回以上スルーが起きてしまうわけです。
有利区間のセット(再セット)について
有利区間のリセットでは、設定値を除く全ての「出玉管理要素(RWM)」がクリアされるのは上でお話した通りですが、次は有利区間のセット(再セット)について見ていきたいと思います。
有利区間のセット(再セット)とは、「非有利区間」から「通常有利区間」へ移行する際の、出玉抽せんとも言えます。「非有利区間」の状態で、移行条件となる特定のフラグを引く事で「通常有利区間」へ移行しますが、この移行と同時に出玉抽せんが行われます。
主に行われる出玉抽せんは、
・遊技状態(0:通常、1:高確、2:超高 など)
・モード(0:通常、1:天国準備、2:天国 など)
といった、内部状態を管理している要素が主です。
事前にATレベルやAT中のシナリオなども、ここで抽せんしている機種も中にはあるかと思います。
そして、これらの有利区間のセット(再セット)が終わると、次ゲームからようやく「通常有利区間」が開始されると同時に、有利区間のゲーム数がカウントされるといった流れです。
まとめ
有利区間のリセットでは、設定値を除くほぼ全ての「出玉管理要素(RWM)」がクリアされ、有利区間のセット(再セット)では、新たな有利区間の開始として、遊技状態などが新たに抽せんされる。