ノーマル機における小役確率逆算術

前回は、ノーマル機におけるメイン小役の役割について色々とお話をしてきました。今回は、メイン小役の出現確率を逆算する手法についてお話をしていきたいと思います。
前置き
基本的には、朝から狙い台を自分で打って、ある程度の設定判別をするのが、ノーマル機の高設定狙いの王道ではあります。とは言え、毎回朝から狙い台を打てるような状況の方は少ないでしょうし、仕事帰りにホールに寄って打たれる方のほうが多いかと思います。
今回の「小役確率逆算術」を有効に活用できる状況として、朝一から高設定狙いが出来ず、夕方以降にしか立ち回りが出来ないような方にとってオススメな手法となります。
小役確率逆算術とは
ホールのデータカウンタ(主にスランプグラフでの差枚数)より、通常時のベース(通常時の1000円あたりの回転数)をアバウトに逆算してみることで、メイン小役が高設定域の確率か否かを判別する手法です。
小役確率逆算術に必要な情報としては、
・スランプグラフでの台の差枚数データ
・ボーナス回数データ
・総回転数データ
となります。
小役確率逆算術の活用例
以下に、茶色と青色で示した2つのスランプグラフを用意しました。

●茶色のスランプグラフのデータ内容
総プレイ数:6000プレイ
BIG回数:30回
REG回数:20回
差枚数:+3000枚
●青色のスランプグラフのデータ内容
総プレイ数:6000プレイ
BIG回数:30回
REG回数:20回
差枚数:+2500枚
これら2つのスランプグラフのデータ内容は、総プレイ数、BIG回数、REG回数は全く同じですが、差枚数だけ違います。総プレイ数と両ボーナス回数が全く同じなのになぜここまで差枚数に差がでるのか?
その答えは、前回の話でも触れた、通常時のメイン小役の出現確率に伴う払出枚数が影響しているからです。言わば、茶色のスランプグラフのデータと青色のスランプグラフのデータの500枚の差は、小役による払出枚数による差です。
この2つのスランプグラフデータを逆算すると、
・茶色のスランプグラフデータのほうが、小役確率が良い⇒高設定の期待が高まる
・青色のスランプグラフデータのほうが、小役確率が悪い⇒高設定の期待が薄くなる
と推測できます。
このスランプグラフデータによる小役確率逆算術は、同じような2つのデータを比べ、いずれかの台を選ぶ際に有効ですが、1つの台を確認する際にも有効です。
例えば、
・ボーナス確率は高設定域だが、差枚数がちょいプラスしか出ていない
⇒メイン小役確率が悪そうなので、低設定のまぐれ噴きの可能性が出てくる
・ボーナス確率は低設定域だが、差枚数がプラマイゼロ付近でうろついている
⇒メイン小役確率が良さそうなので、高設定のボーナスのヒキ弱の可能性が出てくる
まとめ
スランプグラフデータを確認することで、メイン小役確率の良し悪しや設定の高低が見えてくる事もある。